郡上市は、今年で合併9年目を迎えたが、合併後人口減少は予想を上回るスピードで加速し、地域の疲弊、衰退が懸念されている。また、合併支援制度が平成25年度で終了した後は、市の一般会計予算の約半分を占めている地方交付税が段階的に減っていく。郡上市は、今まさに正念場を迎えているといっても過言ではない。さらに、市の組織がスリム化し、職員が減っていく現状の中で、市民の力を結集し、この難局を乗り切っていくことが求められている。
明宝地域は、郡上市の中でも過疎化の進行が著しいが、住民の郷土に対する愛着と地域を元気にしようとする思いは熱い。この思いをつなぎ、地域の資源を掘り起こし、人財を育てる機能の創出が強く求められているが、行政に頼ることができない今、民間で担う組織づくりが必要となっている。
私たちは、NPO法人ななしんぼの設立により、明宝地域にある様々な資源の有効活用及び起業の後押しなどみんなの「やりたい熱意」を実現させる中間支援組織をめざすとともに、未来へとつながる人財育成を進めながら、誰もが住み続けたいと思える地域を創り出したい。さらに、都市住民との間で心の通った交流を生み出し、最終的には、地域全体の元気づくりへと誘導する全国のモデルとなりうる取り組みを、行政に頼らない地域の総合力で実現させる決意である。
設立に至るまでの経緯
平成23年10月28日 | 第1回めいほう生き生きワークショップを官民協働で開催。明宝地域内の地域づくり団体、NPO法人、公民館関係者ら32人が参加し、自由闊達な情報交換、意見交換を開催した。 |
平成23年11月24日 | 第2回めいほう生き生きワークショップを開催。明宝地域内の地域づくり団体、NPO法人、公民館関係者ら20人が参加し、地域の課題を解決する事業企画、中間支援メニューの検討を行った。 |
平成24年2月4日 | めいほう生き生きワークショップの提案を具体化させるため、第1回MOSO(もうそう)塾を開催。明宝に移り住んでいる若者と明宝住民との交流会を合わせて実施した。この中で中間支援組織としてNPO法人の設立が提案され、多くの賛同を得た。この後、MOSO塾の主催者が中心となり、NPO法人の立ち上げに向けた準備作業に入る。 |
平成24年3月22日 | 正式にNPO法人ななしんぼを設立することとし、事前に賛同を得ていた明宝地域内の主要団体代表者らに対する設立趣旨説明会を開催した。 |
平成24年4月1日 | MOSO新聞を発行。明宝地域全戸に配布した。 |
平成24年4月21日 | 第2回MOSO塾を開催。NPO法人ななしんぼの目的、事業趣旨等についてプレゼンを行った。 |
平成24年5月25日 | NPO法人ななしんぼの設立総会を開催した。 |
平成24年9月6日 | 法人登記 |