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ビスターリマームの里山ごはん

郡上市明宝は、95%が山に囲まれ、meiho_bistari清流・吉田川へと注ぐ支流の流れる
美しい里です。

 

この山里の暮らしでは・・・
畑や裏の野山が、町のスーパーのようなもの。

 

ぐるっと、ひとまわりすると、
食卓に並ぶ食材のすべてが、ここでそろいます。

 

畑を見渡し、採りどきを見極めて、献立を考えて・・・

 

チョロチョロと音を立てる「水舟」で
ざぶざぶと野菜の泥を落とし、

秋から冬の間につくった、保存食も加わって
一皿、一皿と、食卓がにぎわってきます。

 

山里の暮しのなかで、連綿と紡がれ、
伝えられてきた「里山のごはん」。

 

何をどのように食べてきたのか。

 

若い世代に、里山の風景とともに、この料理を残したいと、
民宿・旅館のおかみビスターリマームのメンバーが、
聞き書きワークショップを始めました。

聞き取りワークショップの内容

春になるとbistari01
野山に、山菜が芽吹きます
長い冬の終わりを告げる、ほろ苦い味が食卓にアクセントをつけます。
長くおいしくいただくために、おかあさんたちは、大忙し。

 

夏になると
畑には、いくいろの野菜が賑わい始め、食卓の色合いも鮮やかに。

夏は、きゅうりばっかり
秋は、ナスばっかり・・・・

ばっかり食の季節は
おかあさんたちの腕の見せどころ
和えたり、焼いたり、煮たり・・・と、
ここにおいしくいただく智恵と技が生まれてくるのです。

 

秋になると
長い冬の準備(やわい)にとりかかります。
太陽の力、風の力を借りて、干したり、雪の力を借りて保存したり。

 

冬になると
正月の準備(やわい)に大忙し
収穫した、白菜や大根、蕪は
漬物にして樽に仕込みます。

収穫し、干した大豆を使って
味噌をつくり、豆腐をつくって、煮豆をする・・・

収穫したこんにゃく芋を使って
こんにゃくづくり

収穫したもち米では、
キビ餅、ヨモギ餅、トチ餅、豆餅・・・
家族の大好きな餅をつくっていただきます。

 

聞き取りワークショップの日程は
都度、ななしんぼブログでご案内します。

 

ぜひ、山里の台所を体感しに遊びに来てください。

聞き書きワークショップのスケジュール

6月 山菜摘み / おひさまのらっきょう漬け
7月 梅しごと / 夏やさいの料理
9月 秋やさいの料理
10月 伝統食・試食会
3月 地味噌づくり

めいほうレシピ

春 カサネバのエゴマ和え /  おひさまのらっきょ漬け
夏 こいもの煮っころがし /  梅ジュース / きゅうりの煮物
秋 里芋といかの煮物 / ささげまめの煮物
冬 かぼちゃ粥 / 味噌煮

ビスターリ・マーム

maams

平成元年めいほうスキー場オープンを機に、郡上市明宝地域で旅館民宿を営む女将たちにより結成された「おかみさんの会」。
各種体験交流団体と連携によるグリーン・ツーリズムやイベントの開催、地域食材をつかった伝統食メニュー開発などに取り組んでいます。
12年目を迎えるビスターリマーム主催イベント「めいほう高原流しそうめん大会」は東海地域から3000人を集める夏の風物詩。
ビスターリマームが創作した「里山まんま」は、平成18年度内閣府「地域活性化事例研究事業(女性が輝く地域づくり)」の「事例研究」対象に選定されたのを機に、ビスターリマームが、明宝地域の自然・歴史・文化から生まれた郷土食を後世に伝えるために研究開発したメニュー。
各民旅館で宿泊客に提供され、観光客のリピーター(明宝ファン)増加に大きく寄与しています。

主な表彰歴

平成18年 内閣府「地域活性化事例研究事業(女性が輝く地域づくり)」
事例研究対象選定(全国で3団体)
平成20年 農林水産省「立ち上がる農山漁村」(女性・若者の力、食、交流)の取組み分野選定
平成21年 岐阜県知事表彰(男女協働参画部門)/毎日新聞「グリーンツーリズム大賞」優秀賞
平成22年 農林水産省「第19回食アメニティコンテスト」農林水産大臣賞

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